原始姿勢反射 応用ストレッチ&トレーニング教本

原始姿勢反射 応用ストレッチ&トレーニング教本 の書影

鍛える前に
思い出す。

ストレッチも筋トレも続けているのに、
身体の奥が変わらない方へ。
赤ちゃんが立ち上がるまでの四つの反射から、
動きの順番を取り戻す教本です。

全91頁・3部8章 実技写真と21日観察手帳 Web版・期限なく読める

毎晩、腹筋を百回。

朝、鏡の前で「姿勢を正して」と自分に言う。肩に力が入り、お腹を固める。夕方には、首と背中が張っている。

ストレッチも筋トレも、真面目に続けています。やめたわけではありません。それなのに、身体の奥が変わった感じがしない。

調べれば、答えはいつも同じです。インナーマッスルを鍛えましょう。体幹を固めましょう。姿勢を意識しましょう。

真面目な人ほど、力を入れる場所を一つずつ増やしていきます。そして、疲れた日に崩れる。崩れたら、また鍛える。「年だから」と、あきらめかけている方もいるかもしれません。

この教本の立ち位置

臨床30年の現場と、発達の知見。
そして、学術を最優先にする姿勢。

現場の技術と理論

臨床歴30年以上。認定講習会で伝えてきた理論と実技が、そのまま土台です。

発達の知見

赤ちゃんの反射と姿勢反応を、小児神経学の文献と一次資料にさかのぼって説明しました。

学術と現場を分ける

学術で確かめられたことと、風流PNFCの見方を、印で分けて書きました。

学術はごまかさない。現場の見方は、はっきり言い切る。
その二つを混ぜずに一冊にしました。

変わらないのは努力が足りないからではありません

筋トレもストレッチも、間違いではありません。問題は、始める場所です。

立っているとき、私たちは足首や体幹の筋肉を、いちいち意識して働かせてはいません。姿勢の多くは、脳幹や脊髄を中心にした無意識の調整で保たれています。史実 腕をすばやく動かすときも、お腹の深い筋肉が、腕の筋肉より先に働き出すことが確かめられています。史実

支える働きは、本来、考えるより先に動いている。そこを意識して力で固めるほど、先に動くはずの内側は出番を失います。PNFC理論

足りないのは力ではなく、順番です。

だから鍛える前に、赤ちゃんの頃に使っていた動きの原型を思い出す。この教本は、そこから始まります。

確からしさの印

教本では、話ごとにこの印が付いています。

史実 古典 伝承 俗説・近代 PNFC理論

論文や教科書で裏づけのある話と、
風流PNFCの現場の見方を、混ぜずに読み分けられます。

本文の前に置いた頁

教本の動きは、床に寝る、四つ這いになる、首を向ける、立ち上がる、を含みます。だから本文の前に「最初に確かめること」を置きました。首を動かすと腕がしびれる。骨粗しょう症と言われている。妊娠中である。当てはまるときは行わず、まず医療機関へ、と書いています。

確かめてから、始める。急がないことが、いちばんの近道です。

≫ 鍛える前の順番から、始める

教本 11,000円(税込)・Web版・期限なし

中身をもう少し見てから決めたい方は、このまま読み進めてください。

四つの反射

赤ちゃんは誰にも教わらずに、この順で立ち上がります。
四つは別々に見えて、ひとつの流れです。

一 呼吸

モロー反射。開いて、戻る

二 左右

ATNR。向いた側が伸びる

三 前後

STNR。首で上下が分かれる

四 起き上がり

ランドー反応。重力に抗して伸びる

一

呼吸

驚いたまま、戻れない身体。

人混みにいるだけで、ぐったり疲れる。いつの間にか肩がすくんでいる。呼吸が浅く、首や肩で息をしている。

赤ちゃんは、急な刺激を受けると両腕をぱっと広げ、抱きつくように戻します。1918年、小児科医モローが報告した反射です。史実 風流PNFCは、この「開いて、戻る」の戻りやすさを、呼吸の入口と見ます。驚いたまま戻れない身体は、呼吸も固まったままです。PNFC理論

いま、試せます

口から、無理なく息を吐き終える。
そこで、力を抜く。

自分から吸いにいかないでください。次の息は、勝手に入ってきましたか。深く吸おうと頑張るほど、首や肩が先に動きます。吐き終えて、力を抜く。教本の実践は、すべてこの一息から始まります。

息が通ったら、次は左右です。

二

左右

ねじれは、欠陥ではない。

仰向けの赤ちゃんの顔を横に向けると、顔の側の手足が伸び、反対側が曲がります。フェンシングの構えに似た、ATNRと呼ばれる反射です。史実

大人も、歩くたびに身体をひねっています。右脚が前に出ると左手が前へ振られ、骨盤と胸は互いに逆向きにひねられる。史実 風流PNFCは、この左右のしなりをS波と呼びます。ねじれは直すべき歪みではなく、動きの通り道です。固めてしまえば、戻る力までなくします。PNFC理論

いま、試せます

座ったまま、ゆっくり右へ振り向き、ゆっくり左へ振り向いてみてください。振り向きにくい側はありましたか。噛み癖や肩こりの側と、同じ側かもしれません。

PNFCの入り方は、少し意外です。伸ばしたい方向へ、あえて軽い抵抗をかける。どこにかけて、いつ外すのかは、教本の第四章と第六章で。

三

前後

猫背も反り腰も、根っこは一つ。

四つ這いに近い姿勢の赤ちゃんは、首を反らすと腕が伸びて脚が曲がり、首を曲げると腕が曲がって脚が伸びます。STNRと呼ばれる反射です。史実

猫背を直すために胸を開く。巻き肩のために肩甲骨を寄せる。反り腰のためにストレッチをする。多くの人が、三つを別々に直そうとします。けれど首の曲げ伸ばしから骨盤までは、縦のしなりでつながっている。風流PNFCはこれをP波と呼び、三つを別々に追いかけず、全身の連動から整えます。PNFC理論

ここでも入り方は「逆から」です。曲げる前に、反対へほんの少し。どちらへ、どれだけかは教本で。
そして四つ目は、犬や猫が毎朝やっていることです。

四

起き上がり

脱力が先、伸びはあと。

赤ちゃんをうつ伏せのまま宙に水平に支えると、頭が上がり、背中が反り、脚が伸びます。1923年に報告されたランドー反応です。原始反射ではなく、重力に対して姿勢を保つ「姿勢反応」の一つです。史実

犬や猫は、起き抜けに前脚を伸ばし、背中を伸ばします。その背伸びは、脱力から始まる。重力にすっかり預けた「ゼロ」から、ふっと伸び上がる。人間だけが、この毎朝のリセットを忘れてしまいました。PNFC理論

明日の朝、試せます

起きてすぐ、うつ伏せで十秒ほど、床に全部を預けてください。それから、ゆっくり伸びる。いつもの伸びと、何が違いましたか。腰で反らそうとせず、伸びが来たところで止めます。

見えてきたこと

四つは順番につながっていました

赤ちゃんが立ち上がるまでの順番は、そのまま動きの順番です。

一

呼吸が通る

二

左右がひねれる

三

前後がしなる

四

力まず起きる

前の動きが、次の動きの土台になる。呼吸が通れば、ひねりが出る。ひねりが出れば、しなりがつながる。風流PNFCが順番を動かさないのは、このためです。PNFC理論

裏を返せば、こうなります。呼吸が固まったまま体幹を鍛えても、上に積んだものが根を張らない。真面目な人ほど、そこで空回りします。

そして、自分がどこで止まっているかは、自分ではなかなか見えません。見えるのは、いつも最後に崩れた姿勢だけだからです。

だから教本は

止まっている場所から始めます

鍛えても変わらない。整えても、また戻る。風流PNFCは、その根っこを原始姿勢反射の型の使い方に見ます。PNFC理論 教本の第八章には、どこから始めるかを決める手順を、五つに分けて載せました。

見立ての手順

はじめに

除外する

あいだの三つ

観察・見立て・試す(教本の中で)

おわりに

確かめる

進め方の原則は一つです。逆から入り、力を抜く。回数や強度より、順序と脱力。四つの反射の基本の動きと、立って行う動き、発達の順にたどる複合の動きまで、どれがどの反射に当たるのかを頁をまたいで示してあります。だから、なぜそれをするのかが分かったまま続けられます。

三週間を通すと

毎日することが決まる

朝は、布団の上で一度ぐったり預けてから背伸びを一回。日中は、座ったまま息を吐き終える一呼吸。夜は、仰向けで左右に一度ずつ。何を、どの順でやるかが決まっているから、鍛える前に迷わなくなります。

見ていく順番も決まっています。呼吸が滑らかになる。左右のひねりが揃う。前後のしなりがつながる。力まずに身体を起こせる。「いつ変わるか」ではなく、「今どこまで来たか」で見ます。

巻末の21日観察手帳は、そのための道具です。21日目に、一週目と三週目の「気づき」の一言を読み比べてみてください。評価するためではなく、自分の身体を観察するための三週間です。

そして、人に手渡せます。

「ストレッチや筋トレを、何から始めればいいですか」。指導の現場でいちばん多い質問に、順番で答えられるようになります。教本の第三部は、伝え方の章です。高齢の方、デスクワークの方、スポーツをする方、子育て中の方。相手に合わせた入口と、関わり方の組み立てを載せました。

「もっと大きく」を「半分の大きさにしてみましょう」へ。力みを増やす声かけの言い換えも、そのまま使える形で入っています。まず自分の身体で分かること。手渡せるのは、その結果です。

≫ 鍛える前の順番から、始める教本 11,000円(税込)・お支払い後すぐにお読みいただけます

正直にお伝えすると

この教本を読んだ方の声は、まだ載せていません。教本として世に出すのが、これからだからです。

代わりに、講習会でいつも最後まで残る課題をひとつ。いちばん難しいのは、力を抜くことです。「頑張らなくていいですよ」と言われるほど、真面目な人は力が入る。教本の第八章は、その難しさから始まります。

変化の出方には個人差があり、この教本は変化を約束するものではありません。そのかわり、何をどの順で見ていけばいいかは、最後まではっきり書きました。

誌面を少しだけ

開くとこうなっています

まんが4本と挿絵は、この教本のために描きおろしました。読み物として入れるように、場面から始まります。

第一章のまんが 鍛えても戻らない
第一章のまんが。毎晩の百回が悪いわけではない
第二章の章扉
章の扉。「この章で受け取るもの」と「この章の問い」が先に来ます
第二章のまんが 驚いたまま
第二章のまんが。深く吸うより、吐き終えて力を抜く
最初に確かめること 中止と受診の目安
前付「最初に確かめること」。中止と受診の目安と、動くときの約束
第八章 変化はこの順番で見ていく
第八章。変化は、呼吸から順に見ていく
21日観察手帳
巻末の21日観察手帳。刷って、何度でも使えます

教本の中身

手に入るもの

前付

  • ・この教材の立場/最初に確かめること(中止と受診の目安・動くときの約束)

第一部 理論編:なぜ、鍛えても戻らないのか

  • 一なぜ原始姿勢反射か。力で守る身体は力で崩れる
  • 二モロー反射とATNR。呼吸と左右、S波
  • 三STNRとランドー反応。前後と全身伸展、P波
  • 四カウンター動作と複合の順序。逆から入り、力を抜く
  • 五ボスと内臓エステ。横隔膜と骨盤底筋

第二部 実践編:起こし直し、つなげる

  • 六日々の実践メニュー。四つの基本のカウンター動作と立って行う動き
  • 七発達の順にたどる。寝返り、ハイハイ、立ち上がり(講習会の実写真)

第三部 伝え方編:続け、手渡す

  • 八続け方と伝え方。変化の順序、見立ての手順、相手に合わせた組み立て
  • ✓巻末の21日観察手帳。刷って、何度でも使えます
  • ✓講習会の実技から切り出した写真18点と、描きおろしのまんが4本
  • ✓話ごとの確からしさの印と、各章末の「人に手渡すときのひとこと」
  • ✓よくある質問・用語集・出典一覧(小児神経学の文献、査読論文、公的機関)
  • ✓スマホでそのまま読めるWeb版。期限なく、何度でも開けます(印刷用PDFつき)

この教本は、原始姿勢反射 応用ストレッチ&トレーニング認定講習会の講義をまとめたものです。認定は講習会の受講と認定試験(ペーパー+実技)の合格によります(教本のご購入だけでは認定になりません)。

≫ 鍛える前の順番から、始める

教本 11,000円(税込)・Web版(印刷用PDF 全91頁つき)

監修・著

髙田一壽

髙田 一壽

たかだ かずひさ

  • Moving Stretch® 考案者(商標登録 第4595182号)
  • 株式会社ピーエヌエフシーテック 代表取締役
  • 日本 Moving Stretch 協会 会長
  • 日本未病未健対策協議会 理事

臨床歴30年以上、月に200名以上の身体と向き合ってきました。療術学院や競輪学校での講師も務めています。鍛えるのではなく、思い出す。原始姿勢反射の認定講習会で伝えてきたことを、一冊にしました。

相性について

向いている方

  • ― ストレッチや筋トレを続けても、身体の奥が変わらない方
  • ― 姿勢を力で正すことに、疲れてしまった方
  • ― 練習を重ねても、力みが抜けずに伸び悩んでいる方
  • ― 「何から始めればいいですか」と聞かれる指導者・施術者の方
  • ― 赤ちゃんの動きから、身体の順番を学びたい方

別の道が合う方

  • ― 中止と受診の目安に当てはまる方(まず医療機関へ)
  • ― 認定を取りたい方、人に行う実技を身につけたい方(講習会が向きます)
  • ― 短い期間で結果だけを求める方

気になること

Q. 大人にも、赤ちゃんの反射が残っているのですか?

医学でいう原始反射は、成長とともに統合されて見えなくなるのが正常です。教本は、それを大人に呼び戻すものではありません。扱うのは、その反射にみられる動きの原型です。呼吸を開く、左右にひねる、前後にしなる、身体を起こす。その原型を、大人の動きに引き出します。

Q. 筋トレはやめたほうがいいですか?

やめる必要はありません。順番の話です。力を足す前に、力を使う順番を整えておく。筋トレもストレッチも、その上に積みます。

Q. 運動が苦手です。年齢も気になります。

強く動かすものではありません。座ったままの一呼吸や、仰向けの動きから始められます。どれも小さく、心地よい範囲で。痛みや違和感が出たら、その場でやめるのが教本の約束です。

Q. スポーツの伸び悩みにも使えますか?

跳ぶ前にしゃがむ、投げる前に腕を引く。逆へ一度動いてから本命へ向かう動きは、スポーツ科学でも調べられてきた仕組みです。教本は、その「逆から入る」を身体づくりの順番に組み込みました。伸び悩みの入口を見立てる手順は、第八章にあります。

Q. 子どもの発達のチェックに使えますか?

使えません。赤ちゃんの反射の時期は一般的な目安で、個々の発達を判断するためのものではないからです。気になることは、小児科や乳幼児健診で相談してください。一緒にハイハイや背伸びを楽しむのは、おすすめです。

Q. 買うと、認定がもらえますか?

認定は、認定講習会の受講と認定試験(ペーパー+実技)の合格によります。教本は講習会の講義をまとめたものですから、先に読んでおくと、当日がよく分かります。

秋分を過ぎると、朝が冷えてきます。教本が、違う不調に共通する入口に置いたのは「冷え」でした。身体が縮こまる季節の前に、三週間の手帳を一冊埋めてみてください。

原始姿勢反射 応用ストレッチ&トレーニング教本

理論・実践・伝え方の3部8章
+ 最初に確かめること + 実技写真18点 + 21日観察手帳
+ よくある質問・用語集・出典一覧

11,000 円(税込)

一度きりのお支払いです。月額や更新料はありません。

Web版(印刷用PDF 全91頁つき)/お支払い後すぐ/期限なく、何度でも開けます

認定講習会は、東京・代々木で対面5時間(33,000円)。その講義で話していることを、理論から実践、伝え方まで一冊に収めました。力を抜く瞬間の感覚や抵抗の軽さは紙面では伝わらないので、講習会の代わりにはなりません。けれど、講義で話したことは全部入っています。

手帳は刷り直せるので、三週間を何度でもやり直せます。鍛える前に何をどの順でやるかが、手元に残ります。

読んでみて合わなければ、無理に続けなくて大丈夫です。期限はありませんから、必要になったときにまた開いてください。

≫ 鍛える前の順番から、始めるお支払い後、すぐにお読みいただけます

明日の朝の背伸びから、始められます。

このままでも、鍛え続けることはできます。姿勢を意識して、疲れた日に崩れて、また鍛える。真面目な人ほど、その繰り返しを何年も続けます。

変えられるのは、鍛える前の順番を知っているかどうかだけです。

追伸。赤ちゃんの頃に、誰にも教わらずに立ち上がった力。それは、なくなったのではなく、使っていないだけです。この一冊が、まずあなた自身の身体を思い出す手がかりになり、やがて身近な誰かに手渡す力になることを願っています。明日の朝の背伸びから、始めてください。

≫ 鍛える前の順番から、始める教本 11,000円(税込)・Web版でお届け

本教本の内容は、身体の使い方と動きによるコンディショニングにもとづく健康維持のための情報であり、病気の診断・治療を目的とするものではありません。首や腕のしびれ、めまい、骨粗しょう症、妊娠中・産後まもない方、運動の制限を受けている方は、医師にご相談のうえでお読みください。「原始姿勢反射」は医学の用語ではなく、風流PNFC独自の考え方です。赤ちゃんの反射の時期は一般的な目安であり、個々の発達を判断するためのものではありません。動きは心地よい範囲で行い、痛みや違和感が出たときはただちに中止してください。